
この本のタイトルは、「財産断捨離のすすめ」です。実は私は「断捨離」という言葉が嫌いです。なぜかというと、年をとったら自分が大事にしてきたものや思い出のあるものであっても、どうせ先々必要ないのだから捨てよう、遺された家族が困るから生前に整理しようーそんな「断捨離」が多い。しかし、人は年をとればとるほど思い出に執着するものです。亡くなった後に家族が困るから断捨離しろということなら、亡くなった後、家族に捨てさせればいいではないですか。思い出のつまったものを自ら捨ててはいけないと私は思います。しかし、この本で私が提案する「財産」の断捨離とは、モノを断捨離することとは違います。財産断捨離とは、「自分のお金や資産を自らの手で思い出に変えましょう」ということなのです。