甘える勇気

概要

「甘え」という言葉に対して、どういうイメージを持っていますか?

理由はさまざまですが、「甘え」に対して、ずるいとか弱虫といったイメーを持っていないでしょうか。

今の時代、「甘える」のは恥ずかしいこと、ずるい人間や弱い人間のすることだと考える傾向があります。しかし、本当に追いつめられた時、自分だけで乗り越える努力にも限界があります。誰にも相談できず、救いを求めず、体を壊したり、心を病んでしまっては、元も子もありません。

苦しい時には苦しさを打ち明けてみる。行きづまったら助けを求めてみる。そういう「甘え」を少しも恥ずかしいことだと思わないことです。

いちばんつらいときには周囲に甘え、助けを借りて、苦境を乗り越える。それが結局はたくましく生きていけるのです。人に助けを求めることができない人には、「甘える勇気」が必要です。

まず、周囲にこちらから声をかけてみる勇気です。人が孤立しないで、相互に助け合って生きていく考え方を、著者が本書で提唱します。「甘える勇気」とは、人と人との関係を幸せなものに変えていく勇気です。