70歳からのボケない勉強法

70歳からのボケない勉強法

勉強は、あなたの人生を豊かにしてくれる「最高の道具」です――。数々のベストセラーを手がけた精神科医が、何歳になっても知的で若々しく、そして充実した人生を楽しむための方法を伝授。私は27歳のときに執筆した『受験は要領』が大ベストセラーになったおかげで、これまでたくさんの勉強法の本を出してきました。多くの受験生を指導して、「受験の神様」と呼ばれたこともありました。でも、勉強とはただ試験に合格するためだけのものではないと私は思っています。むしろ、勉強を通じて自分の強みを知り、工夫できるようになることが大切なのではないでしょうか。勉強は自分自身を強くして、人生の選択肢を増やすものです。それは何歳になってもかわりません。私はほかの著書で「健康脳寿命」の重要性を説きました。ただ生きているだけの「寿命」ではなく、自立した生活を送れる「健康寿命」です。そして、70歳からは「脳の寿命」も大切だと思うのです。この「健康脳寿命」を維持するために忘れてならないのは「脳にラクをさせないこと」です。本書では、さまざまな具体的なエピソードを交えながら、「健康脳寿命」の維持に欠かせない「勉強」の方法を紹介しています。「勉強」には、間違いなく「喜び」があります。けっして苦しさや辛さばかりを伴うものではありません。これまで知らなかった情報や新しい知識を得るのは、誰にとっても新鮮で楽しい経験で。新現役時代はけっこう長い。だから学んで、勉強して、楽しみましょう。ボケてしまっては、もったいないではありませんか。本書は70歳からの、つまり新現役時代を楽しむための勉強本です。豊かな新現役時代を楽しく、機嫌よく過ごしたいと願う読者の方々のお役に立つならば、著者としてうれしいかぎりです。